ドキッ…。
ヤバイ。カッコイイ……。
今私は演奏会のリハーサル中。この演奏会は他中との合同で、私は今ある一人の男子に釘付けになっていた…。

私は新川ゆあ。中学校2年の吹奏楽部。
私が通っている学校の吹奏楽部は、強くて有名でほぼ毎年、全道大会まで出場している。
そんなとこで私が担当している楽器はトランペット!
初めて吹いたときからハマり、友達もたくさんできたから、すっかり部活が大切な居場所になっている。

「……それは、一目惚れだね。」今友達の飛鳥にこないだのことを相談していた。
「ないない!私、一目惚れしないよ!?」
私は一目惚れをしないタイプだ。周りの友達は一目惚れするみたいだけど、私は絶対にそんなことはない。だってしたいとも思わない、私だよ!?
フツーは顔じゃなくて性格を見るでしょ!?
「でも釘付けになったなら一目惚れしたと思うけど?」「…そうなのかなぁ?でも、また会いたいと思ってる自分がいる…。」
「ほらね!!そうなったら私がその学校のパーカス友達にメアドと名前聞いてみてあげるよ!」
嫌な予感…。
「…メアドと名前聞いてどうするの?」
「そんなのきまってるでしょ!!のやり取りするのよ!」
ですよね…。そう言うと思いました。
「じゃ、後で聞いておくから!今日はもう帰るよ?」
私たちは部室の鍵をかけて、その場をあとにした。



その夜。
プルルルル…
携帯が鳴った。相手は飛鳥だった。
「あ!もしもし、ゆあ?奈緒にきいたよ!」
奈緒とは、飛鳥のパーカス友達だ。
「名前とメアド、あした学校で教えるね!」
「わかった。ありがとう。」「いえいえ。あしたから楽しみだね!」

一目惚れってこんな感情なんだろうか…?
すごくドキドキしてあのときの男子の顔が頭から離れないよ…。