いい日だった。
その日はすごく暖かくて、穏やかで
ウキウキしてた。

"おはよーー!"

ドキドキ……

"ねぇ!クラス一緒じゃーん!"

ドキドキ……

「真ぁあぁあ來ぃいいいい!!」

っ!!!⁈
だ、誰?!

ん、んんん?
あれは……

少し向こうから手を振り上げて
まるで忠犬のように私に向かって来る
あの姿には見覚えがあった。

真來「ちゃ、ちゃーちゃん!そのまま来ちゃだめっ!ぶつかっぐっ!!」

案の定、容赦無くぶつかってきたこの子は、

真來「ちゃーちゃん…もぉちょっと普通に…」

小田原 茅弥(おだわら ちや)
15歳 AB型

小学校からの仲で、ふわふわのショートカットが自慢な小柄な子。
おバカだし、たまーに天然だから
取り扱い注意だけど、
すごく可愛いし、そんなちゃーちゃんが私は好き。

そして、私は…

茅弥「真來っ!あたし!見つけた!」

芳田 真來(よしだ まき)
15歳 O型

まぁネガティブな性格なんだけど、
楽しい事はすごくすき。
困ってる人はほっとけないし、
平和主義者だと思う。
だからこそ、ちょっとチキンなのが
難点。
それから、私はコンプレックスがある。

真來「何を?……あ!もしかして」

茅弥「そぉ!イ、ケ、メ、ンっ!」

ぞわわわっ

だ、だめだ…。
気分悪くなってきたかも……。


そう、私のコンプレックス。それは…

ー男嫌いー

で、ある。

細い方ではない私は、昔
"デーブデーブ!"

"ちょ、でかすぎて前見えないから!"

などと言った暴言を受けた。
しかもそれは、顔がいい奴に限って
ひどかった。
そうでない奴は、そいつらが私に
いう言葉を面白そうに笑うのだった。

それが中学生の時で、今もまだ
男嫌いは治る予知がない。