いつの間にかホテル街に着いていて、 陽太は一番近くにあった、 安そうなラブホに向かって歩き出した。 私もそのあとに続く。 安っぽいスーツを着て愛想笑いを浮かべた店員に、 鍵を渡してもらって、 2人でエレベーターに乗った。 密室の中、会話もなく沈黙が続く。