「そんなに変な格好してる?」
「……少なくともイメージとは違うな。」
胸元や指先に光るアクセサリー。
何より……
「お前、そんな髪型してたか?」
「してたよ。ただ学校じゃイジってないだけ。俺、学校では真面目キャラでいたいから。」
ニコッと笑って白石は私に近づく。
「だから、ここで奈美ちゃんに会ったのは超想定外なんだよな。」
気付けば白石の顔はすぐ目の前に。
「奈美ちゃんって何だよ……」
「え、可愛いだろ?奈美ちゃん」
「お前、キャラ変わりすぎじゃないか?」
「あはは、まぁね。それよりこの事を口外されるのって、俺にとっては凄く困るんだよな。」
困ってる割には余裕な表情だ。