「亜美…好きだ。」


彼は寝起きのかすれた声で私にささやく。


何度も何度も…


『好き』って


「ねぇ。亜美もう帰るの?」


少し甘えるように彼は私に言う。


それと同時に後ろから抱きしめてきた。


「うん。もう帰る。」


「まだいっしょにいたい。」


ワガママな彼。

疲れる…


けどそんなことは口にしない。


「ごめん…今日は無理。」