ショックすぎるわ…。



大好きな先生にアウト オブ 眼中なんて…。


そんなショックを忘れようと勉強を頑張ろうとするなんて、先生を忘れられないイイ証拠よね。



でも、そのおかげって言うのもなんだけど…成績が上がったよ。



こんちきしょー!!


…でも、気付いたの…。

こうやって、成績が上がっていけば上がるだけ先生から遠ざかっちゃうんだってわかったの。



成績が上がれば、先生は喜んでくれる。…けど、先生との距離はどんどん離れていく。

いずれは、先生が私の先生じゃなくなる。



それはイヤだ…!


成績を落とせば、先生は私の側に来てくれる。

けど、先生に厭きられちゃうのはもっとイヤだ…。


「はぁ…」


重い重いため息を吐いて、私は先生が来るまでの時間をベッドに座って待つ。

始めの頃は、先生が来る日は前の夜から身だしなみを気をつけて、次の日は朝からソワソワしてて…学校に行っても落ち着かなかったりして…。


学校では先生に注意を受けたりしても全然気にしない。
早く帰る事ばかり気にしてて…。