「由梨ちゃーん、いや、優奈ちゃんって呼んだ方がいいかな? お母さん来たよー」
「え!?」
訪ねて来たのがお母さんと聞いて、驚きつつも走って玄関へ向かった。
「いつも優奈がお世話になってます」
「いえいえー。優奈ちゃんが来てからは家の雰囲気も明るくなって、とても楽しく過ごしてますよー。最近は料理に興味があるみたいで、教えてあげてますー」
「料理かー。いいですね……って、え? もしかして、あの真弓さん!?」
「あ、ご存知ですか?」
「いやー、料理界では物凄い有名人ですよね……ちょっと優奈、凄い人にお世話になってるじゃないのー」
玄関でお姉ちゃんとお母さんが話しているのが自然と耳に入ってたけど、お姉ちゃんがお母さんさえも知ってるくらい有名だなんて思ってもいなかった。
「今度私も教えてもらっていいですかね?」
「どうぞどうぞー」
話の区切れがついたところで、私は早速本題に入った。
「ところでお母さん、何の用?」
「あー、そうそう。高校の手続きするためには保護者も必要でしょ? だからそのために来たんだけど、まだ優奈の行きたい高校も分からないし、とりあえず会いに来たんだ」
「おー!」
あまりの嬉しさに、普段より感情が素直になっているような気がした。
「でも、私も場所は知らないんだよね。羚弥君呼んでくる」
そう思って戻ろうとしたけど、話を聞いていたのか、「高校の場所ですよね? 案内しますよ」とそうするまでもなく彼の方からここに来た。
「じゃ、優奈、羚弥君、早速行こうか」
「行ってらっしゃーい」
真弓さんに見送られて、私たちは秋篠高等学校へと出発した。
「え!?」
訪ねて来たのがお母さんと聞いて、驚きつつも走って玄関へ向かった。
「いつも優奈がお世話になってます」
「いえいえー。優奈ちゃんが来てからは家の雰囲気も明るくなって、とても楽しく過ごしてますよー。最近は料理に興味があるみたいで、教えてあげてますー」
「料理かー。いいですね……って、え? もしかして、あの真弓さん!?」
「あ、ご存知ですか?」
「いやー、料理界では物凄い有名人ですよね……ちょっと優奈、凄い人にお世話になってるじゃないのー」
玄関でお姉ちゃんとお母さんが話しているのが自然と耳に入ってたけど、お姉ちゃんがお母さんさえも知ってるくらい有名だなんて思ってもいなかった。
「今度私も教えてもらっていいですかね?」
「どうぞどうぞー」
話の区切れがついたところで、私は早速本題に入った。
「ところでお母さん、何の用?」
「あー、そうそう。高校の手続きするためには保護者も必要でしょ? だからそのために来たんだけど、まだ優奈の行きたい高校も分からないし、とりあえず会いに来たんだ」
「おー!」
あまりの嬉しさに、普段より感情が素直になっているような気がした。
「でも、私も場所は知らないんだよね。羚弥君呼んでくる」
そう思って戻ろうとしたけど、話を聞いていたのか、「高校の場所ですよね? 案内しますよ」とそうするまでもなく彼の方からここに来た。
「じゃ、優奈、羚弥君、早速行こうか」
「行ってらっしゃーい」
真弓さんに見送られて、私たちは秋篠高等学校へと出発した。