寝るのが怖くなった。だからこうして外に出て、ただただ空を眺めている。
空は曇っていた。まるで内にある怖ろしいものを隠そうとしているように。きっと、俺の内にあるものも今の空と同じで、黒いものなのだろう。
季節外れの冷たく乾いた風が俺をすり抜けていった。こうしてこんな風を浴びるのも懐かしい気がする。
母さんに会う前は、試食を探し回ったり、コンビニのゴミ箱を漁ったりして、こんな風を浴びながら冷たいコンクリートに寝っ転がっていた。
今はそんなこともなく、幸せな毎日が続いているが、記憶が戻ったらもしかしたらこんな日々も消えて無くなるのかもしれない。
「全部気のせいだったらいいのになー」
声に出してみたものの、夢の不自然さからしてそうは思えないのが現実だ。
「はぁ……」
いずれまた、俺は眠ってしまうだろう。そしてまた夢を見て、日に日に記憶が戻っていくのだろう。どうしたら夢を見ないで済むのか……
「あ!」
俺は先ほど調べた、どうでもいいこととして忘れ去ろうとしたことを思い出した。
『レム睡眠だと夢を見るなら、ノンレム睡眠になればいいんじゃないか!』
俺は早速調べようと、家に走って戻っていった。
空は曇っていた。まるで内にある怖ろしいものを隠そうとしているように。きっと、俺の内にあるものも今の空と同じで、黒いものなのだろう。
季節外れの冷たく乾いた風が俺をすり抜けていった。こうしてこんな風を浴びるのも懐かしい気がする。
母さんに会う前は、試食を探し回ったり、コンビニのゴミ箱を漁ったりして、こんな風を浴びながら冷たいコンクリートに寝っ転がっていた。
今はそんなこともなく、幸せな毎日が続いているが、記憶が戻ったらもしかしたらこんな日々も消えて無くなるのかもしれない。
「全部気のせいだったらいいのになー」
声に出してみたものの、夢の不自然さからしてそうは思えないのが現実だ。
「はぁ……」
いずれまた、俺は眠ってしまうだろう。そしてまた夢を見て、日に日に記憶が戻っていくのだろう。どうしたら夢を見ないで済むのか……
「あ!」
俺は先ほど調べた、どうでもいいこととして忘れ去ろうとしたことを思い出した。
『レム睡眠だと夢を見るなら、ノンレム睡眠になればいいんじゃないか!』
俺は早速調べようと、家に走って戻っていった。