私の唯一の居場所
それは



「学校の屋上」 である。


私は昼休み、放課後などは

ほとんど屋上にいることが多い。

屋上には私以外は誰もいない。

グラウンドや校舎を見渡すことができる。


静かで落ち着ける唯一の居場所である。




だがある日をきっかけに、

私の生活は一変した。



私の名前は山口雨音(やまぐちあまね)


現在高2。


その日、私はいつものように
屋上で寝転がり
日向ぼっこをしていた。


ガチャン


するといきなり、

屋上のドアを開ける音がした。




(え、誰!?)


足跡が私のとこへと近づいてくる。



「ねえ君、あまねさんだよね?」


私は寝てるふりをして無視をした。





薄目でその男を見てみた。

背は高く、栗色の髪の毛。

肌は白く、だけど自信に満ちてるオーラ。
モデル気質を漂わせている。


だけど、学校にこんな人
いたっけ??
「ねえ、起きてるんでしょ?」


げっ、バレてる。

私が心の中で焦っていると、


その男がいきなり
私の横に寝転がってきた。