「直人ー。次アキラと取材だから。急いで着替えろよ。アキラもな。」


「「はーい。」」



昨日の事はマネージャー含めroseの皆にも知らされていない。


Princeのショウゴが昨日出るはずだった番組に、変わりに相方のカナトが出た事が、ゴシップで出たが詳細までは書かれていなかった。



「直人ー。見て見て。あの人すっごい綺麗だよ。」


「あーそうかよ。お前は女の子なら誰でもキレイなんだな、アキラ。」


「違うよー。ほらあの人だってば。直人が好きな花音さんそっくり。」


「あのな、そう言う事を公衆の面前で言うなって言わなかったか?早くサトシとタケル呼んで来い。」


「でもそっくりなんだよ?」



珍しくアキラが意地を張る。


しかたなく俺はアキラの指差す方向をみた。



瞬間。






…固まった。






アキラはね?そっくりでしょ?と自慢げに胸を張っている。




そっくり?


まさか。


あれは間違いなく、




「花音…」