男部屋として使っていた部屋が、窓がない事から、避難場所として選ばれた。
『―あいつは、恋奈嬢を撃った狙撃手だ。―』
神楽は自分をかばった悠樹君を心なしか心配そうな目で見ながら、言った。
『―やつのコードネームは“狂い金”金になる仕事ならいくらでもやる。―』
「依頼したのは、あなたではないのよね。」
『―そうだ。―』
「―!じゃあ、恋奈は…!?」
『―“狂い金”の依頼者は…結木 千代(チヨ)。依頼は、おそらく、結木の直系の抹殺。―』
「結木 千代…あなたの、血のつながった、お姉さんね?」
『―そうだ。―』