「ちょっと美姫〜」



私の前の席の香奈が



振り返ってきた。



なぜだか、香奈は



ニヤニヤしていた。



「香奈、どうしたの?」



「美姫、あんた神川に勉強教えてもらってたの?」



私は疑問をもちながら答えた。



「うん。そうだよ。」



「そうなんだー…ふーん…」



香奈はニヤニヤしながら



私と神川君を交互に見た。



「なっ何!?」



私は香奈がニヤニヤしてる



意味を聞き出したかった。



「なんでもないよ!あっついでに言っとくね…美姫、耳かして…」


私は香奈に耳をかした。



「美姫、神川と話してる時、顔赤かったよ。」



「えっ嘘!?」



私はびっくりして



香奈から耳を離した。