「優翔くん」

「どうした凛菜?」

「りんご飴…一口いる?」

「えっ?くれんの?」

「うん!美味しいから優翔くんにも食べてほしい」


あたしはりんご飴を持ってる右手を優翔くんに差し出す。

優翔くんはあたしの右手を自分の右手で包み、

りんご飴を口へ持っていく。


「美味しいよね?」


あたしが笑って優翔くんに尋ねると、


「…凛菜との間接キスいただき〜」


意地悪くあたしを見て笑う。

一気に全身に熱を帯びたのが分かる。


「優翔くんの変態…!」

「ごちそーさま凛菜」



優翔くんの笑顔はズルイ。

反則だ。