優翔くんに一緒に帰れないと断って、一人で本屋に来た放課後。


「種類多いなぁ…」


おびただしい数のお菓子作りの本が棚に並んでいる。


こんななら栞里に着いて来てもらえば良かったよ〜。


とりあえず、手に取って一冊の本を取ってみた。


バレンタインようの本かな?


パラパラ――…


ページをめくり一通り目を通す。



「うわぁ…美味しそう」


栞里が作ろうとしてるチョコレートケーキも載ってる。


でも、あたしには出来そうもないし…


出来そうなのないかな。


「あっ…これなら出来るかも…!」