冷たい風邪が吹く。

外はもう真っ暗だ。


「凛菜、わざわざありがとな」

「ううん。一緒にいたかったから」

「可愛いことばっか言うの反則」


ムニッと凛菜の頬をつまむ。

柔らかい…

可愛い。



「キスしたい…」

「ほっぺつまむのやめたら良いよ」


つまむ手を放して、両手で凛菜の頬包む。


チュ――…


優しく触れるだけのキスをした。


さすがに外だから…

長いのは出来ねぇと思って。


「じゃあ…また明日な」

「うん…バイバイ」


可愛く笑って俺を見送ってくれた。

やっぱ凛菜のこと最高に大好きだ。