強引なお母さんのいるキッチンへ小走りで行く。

ここまで強引で、どうしたんだろう…?


「お母さん…どうしたの?」

「実はね…お父さんが優翔くんと二人で話したいって言ってたから…」

「そうだったの?」



食器を洗ったりするから、水を流す。

水の音でお父さんと優翔くんの会話は聞き取れない。


「お母さん、男の子って大変だね?」

「そうよ〜…お父さんも結構苦労したんだからっ」

「お父さんも!?」

「懐かしいわね〜」



そんなお父さんだから、優翔くんの気持ち分かってくれるよね。

大丈夫な気がしてきた。