そんなどんよりした空気に押し潰されそうになってると、救世主のお母さんが!


「優翔くん、今からご飯だから食べていきなさいよ!」

「お言葉に甘えて…」

「決定!」


ご飯食べていく、その反応にここまで元気よく返事したのは初めて。


お母さんはキッチンへ行ってしまう。

沈黙のリビングを賑やかなリビングにしなきゃ!



「えっと…お父さん」

「なんだ?」

「か、彼氏の優翔くんでーす…」

「凛菜さんとお付き合いしてます…よ、よろしくお願いします」


優翔くんの緊張が痛いほど伝わってくるんですけど!

お父さんもそっけなく「よろしく」って言っただけだし…。