優翔くんまだかなぁ〜。
あたしは今、校門で優翔くんを待ってる。
少し前くらいに優翔くんがお父さんとお母さんに会いたいって言ってたから、待ち合わせしてるの。
「凛菜!悪い、待たせた」
「ううん!大丈夫……とゆうか…」
急いで来た優翔くんの姿を見てびっくり。
「真面目そうだね…」
「見える?真面目そうに」
ブラウスのボタンをちゃんと閉め、ネクタイもキッチリ結んでる真面目な優翔くんが目の前に。
「何か優翔くんじゃない…真面目すぎる…」
「ダメかな?不自然?」
「多分、いつもの優翔くんを見てるあたしにしたら不自然」
「そっかぁ…」