私が 女の子の視線を感じながら
俯いて歩いていると

いつの間にか サッカー部の部室の前に

ああー。 なんか今更
緊急してきたょ...。

「愛羅ちゃん。いい??大丈夫??」
緊急してるって気づいた
新堂くんが話しかけてくれた。

「あ はいっ 大丈夫...で..す」
なんで 固まってんだろ...。

「なに緊急してんの。
緊急すっことねーぢゃん。
お前ににゎ俺 ついてるし??」

え...。梓希くん どうしたの
梓希くんらしくないよ...。

「あはははっ。 愛羅ちゃん
顔 真っ赤になってるし。可愛い」

え..。新堂くんまで...。
私 顔赤くなってんのかな??
恥ずかしいっ

「お前ら 部室の前で
なにしてんの??」

「あ 樹衣琥先輩っ」
「兄貴っ」

今日の朝の...。
「こんにちは 愛羅ちゃん」
「こんにちは...」
「愛羅ちゃん 可愛いね♪」

え?? 今なんて??

「おい 兄貴。惚れんなよ」
「わかんねぇ...♪」

どうゆう兄弟だょ...。

「ぢゃ 入ろっか」

-ガチャっ-

『樹衣琥先輩 こんにちは♪』

部員が一斉に
挨拶をしだした。

さすが 県で一番の
サッカー部なだけあるなぁ...。