「でもさ〜 涼太さんほんとにすごいよね」


美咲はコーヒーをおいて頭を少しかいた。

「だって、容姿だって 仕事だってあの調子でしょ?んでもってご飯までつくってくれるんでしょう?」


美咲は頭を横に降りながら
『あのグータラ旦那にも聞かせてやりたいわ』と付け足した。


「そりゃ引け目もかんじちゃうよね〜」


私突っ伏しながら
机に頭をぶつけながら頷いた。



「天は二物を与えず。」


「え?」


「いや、確かに二物以上あるけどさ、きっと涼太さんだってダメなところ一つはあるわよ。」



なんだか気づかなかった
意外な一言が帰ってきて
あたしはポカンと顔をあけだ。