そんなことを考えてたら
涼太のおいしい料理を味わうことを
すっかり忘れてしまっていた。
「えっと、今日の洗濯は〜」
「あ、私」
涼太はマグネットで貼り付けた
家事分担表を見た。
私と涼太が同棲してから
約一年半。
家事は私がやるっていったのに、
まだ仕事してるんだし分担しよ
って。
どこまでいい人なのよ。
ていうか
私なんかでいいのかな。
なんて考えちゃうことも
最近はよくあったりする。
そんなこと考えるてても仕方ないんだけど。
だって私は涼太を愛してるんだし。
「はくしゅんっ!」
少し肌寒くなってきたなあとかんじながら
ベランダで洗濯物をほしながら
少し身震いをした。