「さ、香織お嬢様のいきたいところ教えてください。」


まだエンジンがかかって
間もなく冷たいシートに
座りながら
助手席の私を見た。


「まずはペットショップね!」


「ペットショップ?香織犬が飼いたいの?」


「違うけど、いいの!」



涼太が首をかしげるのをみないまま
私ははワクワクしながら
前を向いた。