「―――ちゃん… みちゃん… 結実ちゃん!!」


「はっ!! おばさん… ごめんなさい…。」


「なに 謝ってるのよー。ましろ、助かったって!!」


「え!!本当ですか!?」


「さっき 先生に 診察室に呼ばれたから行きましょ。」


「はい!」


ましろっ!!無事だったんだね!!

よかったぁ!!


「ゔっ、ゔっ、ヒック…」


気がつくと 魅紗が滅多に泣いたりしないのに、泣いていた。

「ゆゔみー。本当によかったね…!!」


「もうっ!!魅紗、泣かないで!」


しかし、これから 先生に重いお話を聞かされるとはまだ思ってもみなかった。

――トントン、ガチャッ


「一ノ瀬 ましろさんのお母様ですね?…そちらの方は…?」


「ましろの幼なじみで 親友の中石結実です」


「友達の白石魅紗です」


「ほぉ、お友達ですか。先にお母様にお話するので お母様に あなた方に伝えてもいいか 聞くので 廊下で待っていて下さい…」


二人で顔を見合わせた。

なんか、すごい悪い予感がしたからだ。


「「はい」」


―ガチャッ


「結実…ましろちゃん 大丈夫なんだよね…?」


「後遺症とか なければいいけどね…。」