「うるさいよ、太陽に嫌われちゃったんだから仕方ないだろ。」


俺は昔から若干太陽が苦手だった
いや、向こうが嫌っているのかもしれない


その証拠に紫外線を受け付けない髪は白髪
まつげまでもが色素が薄くなっているという始末だ

そして左目まで…

前髪で隠した左目に手を当てる


「おい、自分より序列や年齢が上の相手になんだ、その口調は。
それにお前の左目、赤いんだろ?
噂で流れてるぜ。
オッドアイとかまじでいるんだな気持ち悪ぃ!」


俺は聞こえないふりをして浴びせられる罵声に対する怒りをなんとか鎮めるが、なかなか収まらない


「大体生意気になんだよ!
まだ高校生のくせに、そんな体力もないくせに力クラスに入学できるとかさ。
まぁ、やっぱり年齢や外見に比して実力もゴミ屑みたいだけどさぁ…?」


堪えろ、俺


「そもそもなんだよ、お前の相棒の武器。
そんなひょろひょろの細っこい刀で耐えれるはずねぇだろ。
力技の前衛ハンターは、近接武器と遠距離武器の両方を携帯してなきゃならねぇはずだろ?
過信もほどほどにしろよ、そんな近接の枝切れのみなんてさ。」


堪えるんだ



「だから殺されたんだよ、お前の家族全員。
自信家の血のせいで。」













俺の、理性の糸か微かに、しかし確かに切れる音がした


気づいた時には、無心で殴り込んでいた


力技クラス五人相手に勝てるはずもないのに、拳一つで