「泣いてへん。」


「う、うん。」


「泣いてへんったら泣いてへんねや!」

「あ、…うん。」


先程まで大声を上げて泣いていた神無さんだったが、落ち着いたようで急に恥ずかしくなったのか泣いてないの一点張りになっていた


「と、とにかく比奈千春。
あんたは引き続き、うちらと吸血鬼狩りに参加してもらうで…!」

「…え?」


思ってもみなかった言葉に俺の頭の中に疑問符が浮かぶ

俺が吸血鬼狩りについて行ったせいで、璃玖さんが消えたという噂が出回っている中、俺が吸血鬼狩りに参加していいのか


「なにやら考えこんどるみたいやけど、噂のことなら大丈夫や、比奈千春。
むしろこの意見には皆賛成しとる。」

「それはどういう…。」


「あんたのせいで璃玖先輩が居なくなったって考えとる連中は、あんたこそが吸血鬼狩りに参加して璃玖先輩の捜索をするべきやって考えとるみたいなんや。」


「つまりは…、責任をとれってことだね。」