なんとか勝てた…
「ふぅ…。」
俺は周囲の視線にはっとし、左目を髪で再び隠す
生徒の中には、あまりに衝撃的なことが起きすぎて事態を掌握できずにほうけている者もいた
しかし、大概は驚きの目
そして、その驚きを代表するかのように、プリンシパルのツインテール少女がずかずかと凄まじい顔で近づいてくる
「え……、ちょ、わ!?」
いきなり胸倉を捕まれたかと思うと、前髪をかき上げられ、左目をガン見される
「ただの…赤目やな…。
なにか施されてるっちゅーわけやない…。」
「!???」
そして無造作に髪を戻されると、次は剣を捕まれ
「これもただの黒刀…。
銀製のもので刃先が加工されては………ない。
なんや…!!
いろいろわけがわからん!!」
勝手にチェックして、勝手に悶えだしている
なんだこの人は…
「まぁ…、助かったさかい。
今回は感謝や。
プリンシパルとして、今回の功績を讃え、あんたを昇格させたる。
ちなみに何位なんや…?」
彼女の視線があまりに鋭かったので、思わず目線をそらす
「あー、後じゃだめ…?
こんな公衆の面前で言える順位じゃないから、確実に公開処刑…。」
「今や。」
しかし、俺の嘆願も虚しく即答で否定される