「くそっ!!
やっぱつえー…!!!」


俺は剣を当てようと突き出すが、吸血鬼に易々とかわされてしまい全く当たらない


このままじゃ体力的にもやばい


レベル2の吸血鬼は若干の知恵がついたのか、どうやら俺がバテるのを待っているようだ

なるほど、安全になってからごちそうしようってか



このままではやばい
そう考えた時、無意識に左目を隠していた髪を書き上げ、耳にかけた


赤い瞳があらわになると、周りの生徒の唾をのむ音がした


こんなに堂々と晒すのは初めてだった


その時、吸血鬼からの一閃


………見える!!


両目になったこと…、いや、左目を使ったことで吸血鬼の動きがスロー再生のように見えだした


そうだ…、この力
昔、俺が両親をころした吸血鬼を殺った時に使った力



しかし…、なぜこんな力が使えるのか、思いだそうとすると激しい頭痛が妨げる


くそっ…!


今はなんでかなんで使えるかなんてどうでもいい!

とにかく、なんの力にあやかってでも、こいつを倒すことを優先する…!!!