「能力が遠隔魔法…、苦手な相手やな。」


吸血鬼はレベル2へと進化することで、必ず一つ特殊能力を得る

スピードや攻撃力、防御力が格段にアップしたりするのだが、中でも遠隔魔法が厄介だ


…………あの炒月さんは銃より、単刀が得意みたいだし、相手が悪い


「うちはNo.5や、こんなくらいでへこたれんわな…!!!!」


再び地面を蹴り、先程を超えるスピードで近づく

「…!!!!
またやな…!」


今度は炎を避けずに強行突破するつもりで、吸血鬼に突進

しかし、炎ばかりをみていたのか、鋭い爪が炒月さんを弾きとばす


「ぐっ…!!!!!」


苦痛で一瞬目をつぶったすきを、吸血鬼は見逃さなかった

「…!!!!
やば………!!!!!!!!!!」