「まじかよ…。」


最悪のパターンが目の前で起こったことに、片頬を引き攣らせる


皆が更にパニックになる中、カツンと嫌に響く靴の音がした


「あんたら、ちーっと落ち着き!!!」



パニックになった闘技場に響き渡る、冷静な声

皆の視線が声の先へと集中した



「黒塔、プリンシパルメンバー、No.5。
炒月 神無(イララギ カンナ)。
討伐目標、レベル2(セカンド)
ただ今より開始するさかい、邪魔せんどいてーな!!」


突如現れたツインテール少女は、そう名乗り、足に携帯した単刀を右に、銃を左に構えた


「あれは…。」


プリンシパルメンバー
見るのはNo.1の人と対峙して以来、二度目だ

プリンシパルメンバーは、黒塔のランクの上位10番以内のメンバーが名乗ることができる


つまり、最強ハンター
No.5ということは黒塔、ハンターランクが5位ということ


「すげ…。」