俺の声で、なんとか放心状態から脱却したのか、殺された女子と同じチームの生徒が叫びながら出口に近づいた
しかし、遅かった
進化し終わったレベル2は、失っていない片方の腕を一降りした
すると、その鋭い爪は逃げ出そうとした生徒三人の腹部を躊躇なくえぐった
「ひ、ぎゃあああああああああああ…!!!!!!!!!!」
えぐられた生徒たちの叫び声は、さらなるパニックを誘い、檻から出た他のチームも恐怖のあまり叫び出した
「…!!!!
まずい、みんなパニックになってる!!」
俺は檻の中で生徒四人を殺し、満足そうに佇む吸血鬼を睨む
奴があの檻からでなければ、先生の戦闘が終わるのをまって………
しかし、それも甘かった
レベル1を入れていた檻は、レベル2の力に対応するほど強固ではなかったらしく、再びの一閃で簡単に破壊されてしまった