やっぱり吸血鬼に銀は効くのは本当だったんだな
まぁ、吸血鬼はあんなに手負いを負ったみたいだし、決着は早いだろう
そう考えて、他のチームを見回した
みな、終盤にかかっている
もう倒して、檻から出ている生徒たちもいた
そんな中、悲鳴が響いた
「いやあああああああああああ…!!!!!!!!!!!!!!!!」
俺ははっとして悲鳴の先に視線を向けた
「!!??
あれは…!!!」
さっきのチームだ
吸血鬼の腕を一本やったから、後はもう早いと考えていた
しかし、あのチームはそれで油断したのか…
女子生徒一人が、【噛まれていた】
じゅるじゅると、嫌な音が響く
既に出た生徒たちも、俺と同じく衝撃的な光景に身体が動かなかった
「ぁっ…がぐ、ぁあ゛ぁああ゛。」
噛まれたら生徒の口から、苦痛とも叫びとも取れる声がもれ、生徒の顔はだんだんと白くなり、目が焦点を定めなくなっていた
「先生…!!!!」
俺は呪縛からなんとか逃れ、先生の名を呼ぶ
しかし、先生のチームの檻はまだ戦闘中で気が抜けないらしく、先生も焦っていた
「くそ…!!!!」
毒づく先生の声をよこに、事態は悪化
血を吸い付くしたのか、吸血鬼がいきなり女子生徒の身体を引き裂いた
すると、吸血鬼自身の身体がボコボコと変化し始め−−−−………
「おい!!!!
檻の中の奴ら、とっとと逃げろ!!!!!!」
俺は全力で叫んだ
「レベル2(セカンド)に進化するぞ…!!!!!!」