結局俺は吸血鬼戦に参加できないのかよ…
さっきまでの期待はもう泡のように消えうせていた
遠くで先生が「開始!」と言う声がする
それとともに、四人でパーティーを組んだ生徒たちが一斉に吸血鬼がまつ檻の中に入っていった
「ついてねぇ……。」
地のそこから吐き出したようなため息をついた後、俺はなんとか気持ちを持ち直し、次回のために戦いを観察する
先生が入ったチームを見てみると、基本は生徒が対峙している
危なくなった時は先生が助太刀するといった具合だ
他の生徒も苦戦はしているが、さすが力技クラス
一般人と比べれば、遥かに高い身体能力で吸血鬼とたちまわっていた
あるチームでは、頭上から右爪を構えて襲ってきた吸血鬼を女生徒(同じクラスだが名前を把握してない)が銀の太刀で薙ぎ払い、その太刀を吸血鬼が避けたところを男子生徒らが銃を発砲
二人は外したが、一人が吸血鬼の肩に命中させ、肩から下が灰となって崩れ落ちていく