これからの授業に緊張しているのか、皆神妙な趣で話を聞いている


「だから、全神経を集中させ、武器を当てることを考えろ。
当たってしまえばこちらのものだ。
あぁ、くれぐれも感染に気をつけろ。
噛まれたらおしまいだ。
まぁ、レベル1程度だから【爪でかぎる】が基本攻撃パターンだし、そんなに強力ではない。
。」


先生が話を終えて、再び生徒を見回した

「とりあえず、四人でパーティーをくめ。
吸血鬼は10体派遣されている。
あぁ、銀製武器を持ってない比奈は待機だ。」


「はぁ!!!!!?????」


「比奈を除くから、三人のパーティーには先生が加わる。
安全のため、異論はなしだ、比奈。」


「ふざけんな!!!
この刀は親父が吸血鬼対峙の際に使ってたんだ!
吸血鬼に効かないわけがない!
というか、俺もちゃんと試し…。」


「異論はなしだと言ったはずだぞ、比奈。
言うことが聞けないなら、単位はなしだ。」


「…くそっ!!!!!」


周りからせせら笑う声がする

そもそも俺はパーティーとか組んだことないほどクラスにのけ者扱いされていたから、普段からこんな視線を受けることには慣れている


しかし、なんだかこの時はとても不快に感じた