「ここだー、生徒諸君集まれー!」
先生が手を上げた先に、力技クラスE、計40名が集合する
先生のいる約50m先には【ヤツ】が入った檻なのか、明らかなるまがまがしい殺気がほとばしっていた
「吸血鬼は何度も教えたように、銀を苦手とする。
皆、銀製の武器は持っているか?」
その声を合図に、生徒全員が自分の銀の近接、遠隔武器を手に取る
俺は、ゆっくりと自分の【黒刀】に手をあてた
「おい、比奈。
お前、まだ銀製の武器を揃えてないのか!?」
「………大丈夫だ、問題ないよ。」
「わかってるのか、吸血鬼には銀しか効かない。
なのに遠隔武器もないし、唯一ある近接は銀じゃない。
つまりだな…。」
「先生、大丈夫だって。」
話が通じないと思ったのか、先生は大きくため息をついて話を再開した
「また、これも前に教えたが、吸血鬼は人間の何倍もの身体能力を発揮する。
それは、再生能力であったり、スピード、ジャンプ力、破壊力などだ。」