カインは私に手を振りながら、上空から私のいるところまで降りてきた。

「おはよう、カイン。朝から飛び回ってたの?」


カインは私の目の前までくると、元気よく笑いながら言った。


「うん!だって俺、飛ぶの好きだし。朝に飛ぶのが一番気持ちいいんだ。」


楽しそうに言うカインを見ながら、私は少し不満げに言った。


「…ふーん。そうなんだ…、知らなかった。」


カインは何故私が不満げなのか分からないようで、首を傾げている。



「なんでそんな怒った顔してんの?」


「別に怒ってないよっ!」


私がそう言っても、カインはまだ不思議そうな顔をしている。