気がつけば、もう家に着いていた。

「広い。ってかきれい。」

今日から、私が住む家は、和風で瓦屋ねで出来ていた。小さな庭と大きな畑と田んぼ、食料には困らなそうだと少し現実的なことも思っていた。

「おばあちゃんとおじいちゃんはいるの?」

「うん。畑にいるよ。」

と、お父さんに案内されるままついて行った。

すると、そこには懐かしいおばあちゃんとおじいちゃんがいた。畑の方を見ていると、むこうが気がつき、

「お〜ぉ。瑠璃か。」

「瑠璃ちゃん久しぶり。大きくなったね。」

「久しぶり。おばあちゃん、おじいちゃん。今日からよろしくね。」

「よろしくね。おばあちゃんとおじいちゃん、頑張って美味しい野菜いっぱい作るからたくさん食べてね。」

「うん。」

おばあちゃんもおじいちゃんも、とても優しい。

私は、引っ越してきたせいかとても眠い。あくびをすると、おばあちゃんが、

「瑠璃ちゃん、眠いかい?のっちゃん(お母さんのあだ名)瑠璃ちゃんを部屋に案内してあげ。」
「そうやな。瑠璃行こう。」

「うん。」

と、私は自分の部屋があるというので、着いて行った。