「では、今日はここまで。」
「…って言っても、自己紹介ぐらいしかしてないんだけど。明日は、午前中に入学式の準備をして、午後から入学式があります。」
入学式か…こっちの小学校はどんなのかなぁ〜?
「明日の入学式で、拓也くんの弟と希美さんの妹が入ってきます。」
「先生、いらん事は言わんとって。」
「そうですよ。恥ずかしいじゃないですか。」
そっか…拓也君の弟が入ってくるのか……拓也君と同じでかっこよくて、背が高いんだろうな……。
じゃない!!何考えてるんだろう私は…。別に拓也君の弟なんて、どうだっていいじゃない…。
「明日は、8時までに来てください。では、以上。」
「さようなら。」
「さようなら。」
ふぅ〜〜〜〜〜〜〜。
終わった…。
帰る準備をしていると、先に準備を終わらせた女子たちが来た。
「これから、よろしくね。瑠璃ちゃん。」
来たのは、沙羅さんだ。
「……こっ………こちら…こ…そ、よ……よろしく…。…それと……瑠璃でいいよ。瑠璃ちゃんは…恥ずかしい……沙羅さん…。」
私、きっと今耳まで真っ赤だ。
「わかった、瑠璃。瑠璃って、人見知り?」
「…うん。」
「やっぱり。可愛い。それとわたしも沙羅でいいよ。」
「か…からかわないで………沙羅。」
「ふふっ。瑠璃って面白い。」
「そろそろ、帰らなくちゃ、バイバイ瑠璃。」
「バイバイ、沙羅。」