「瑠璃さん?どうしましたか?自己紹介をお願いします。」
「…あっ……すいません。」
キャー恥ずかしい…耳まで真っ赤になっちゃった…。
「私は藤崎瑠璃です。……えっ…とう………高知には初めて来ました…。わ…わからないこともたくさんあると思うので…、いろいろと宜しくお願いします。」
「瑠璃さんありがとうございました。」
「瑠璃さんの席は、あそこの中内君の隣です。」
「は…はいっ。」
2列しかないんだ…。前は5人、後は6人か…。
私の席は、教卓を中心に考えたら…2列目の右から2番目だ。
あの子は、1列目の1番か…遠いな…。
「瑠璃さんも、自己紹介をしてくれたので、皆も瑠璃さんに自己紹介をしてもらいます。」
「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
全員、ブイングだ。
やっぱり、皆も自己紹介はイヤなんだなぁ…。
「では、日野崎拓也君からお願いします。」
「は〜い…。オレは日野崎拓也です…。宜しくお願いします。」
あの子、拓也って言うんだ…。
「では、どんどん右にいきましょう。」
「夏野美咲さんお願いします。」
「はい。私は…」