〜1ヶ月前〜

「瑠璃。高知に行くのも後1ヶ月ね。」

「…えっ!」

あまりにの驚きに声が裏がえってしまった。

「あら、瑠璃に言ってなかったっけ…?」

「そんなの今、初めて聞いたよ!!」

「あら…ゴメンね。」

「本当だよ。いくらお母さんがうっかりしてても………てか本当なの?」

「何が?」

「何がって、高知に行く話だよ。」

「あ〜ぁ。本当よ。」

「でも、何で急に?」

「それは、一緒に暮らすためよ。」

「誰と?」

「誰とって、決まってるじゃない。私のお母さんとお父さんとよ。」

「…お母さんのお母さんとお父さん………それってつまり私のおばあちゃんとおじいちゃんってことだよね……?」

「そうよ。」

紛らわしい。

「ってことで1ヶ月後…つまり瑠璃は五年生から高知の桜並小学校にいってもらうから。」

「…私は、こっちで卒業したかったのに!!!」

「ゴメンねでも、もう決まったことだから。お願いね。」