うゎ!!

よし、もう心を決めて…。

ガラン

皆が一斉に私をみた。

今すぐこの場を逃げたいと思った。

だが、足は震えるもののまっすぐ教卓に向かった。

「それでは、瑠璃さん自己紹介をお願いします。」

はぁ〜。と頭の中で思いながら、ゆっくりと教室を見渡した。人数は私を入れて11人…なんとも微妙な人数と思っていたとき…

私は、1人の男子から目をはなせなかった。今まで、こんな事になったことは、無かった。緊張なんかどっかにふっとんだ。別の意味で頭が真っ白になって彼をボー……と見つめていた。