あれから数日が立ち


想司君は起き上がれるまで回復した


傷跡は、完璧に閉じたわけじゃない


それでも痛みは消えたみたいだ




『迷惑かけてごめんな』




想司君は謝ってばっかりね


謝らなきゃいけないのは


私の方なのに


苦しそうな想司君に


何もしてあげれなかった



『私も、ごめんなさい』



『いや、まりあは良くしてくれたよ』


『言葉を間違えたみたいだね』


『ありがとう』



想司君… 


何だろうこの気持ち


胸の奥が暖かくなっていく