『まりあ、ごめん…な…』



『喋んなくていいよ』



想司君が顔を歪めながら


申し訳なさそうに呟く

 
切り傷だ、血のわりには


傷は浅い、良かった…


これなら、病院行かなくても大丈夫



とりあえず、痛み止めを飲ませて


想司君を寝かせた


すごい汗、うなされて寝苦しそう


どうしてこんな事に…



朝日が登ってきた


時計を見ると5時半を回っていた