私は何故か冷静だった


想司君の前にコーヒーをおき


財布を持って上着を羽織る



『ま、りあ…?』



苦しそうな想司君の声


胸が締め付けられる



『コンビニ行ってくる』


『すぐ戻ってくるから』


『コーヒーが冷めないうちに』


想司君はどこか切なげに


捨てられそうな子犬みたいに


目ですがってくる


それでも、早くしないと


私は想司君を背に


コンビニへと急いだ