手紙… アイツに渡された封筒に


確か手紙が入っていた


私は、寝室に向かうと


鞄の中をあさった


あれ? ない


確かにあったはず


ひっくり返した時に


下に落ちたのかな?


もう一度キッチンへ向かう


カウンターの下を


四つん這いになって探す



ない…


はぁー… 


何か手掛かりができると思ったのに


私は手紙を諦めて


テレビを消してカップを洗い


寝室に戻ろうとした


カチャッ


玄関の開く音がした


私はとっさに時計を見る


時刻は、3時半だった


想司君は少しびっくした顔をして



『眠れないの?』



私は静かに頷き


『お仕事終わったの?』