コーヒーを手に取り


興味のない話題のテレビを


右から左に流してく


想司君は帰ってない


キッチンに行く時


玄関をチラッと見たけど


靴がなかった



やっぱり、夜勤の仕事なのかな?


私を安心させるために


泊まるって嘘言ったの?


今私の状況で頼る人は


想司君しかいない


今日あったばかりだけど


そばにいて欲しい


一人にしないで



私はうまく言葉にできない感情を

涙に込めて流した


止めどなく溢れる涙は


私の頬を濡らしていく



それでも、辛いと思っていても


言葉にはしたくなかった