とりあえずっと小さな息を吐き カウンターを指さしながら 『親父から貰ったのも見して?』 説明するからさと想司くんが笑う 私は学校指定のカバンから アイツに貰った封筒を取り出すと カウンターの上でひっくり返す やっぱり、お父さんなのか なんて思いながらカウンターに 散らばった封筒の中身を見る 私がひっくり返すとは思わなかったのか 想司君が少しビックリしながら 通帳を指さした