全然違う話だが、人を呼ぶ時ってその人の肩を軽く叩いたりするよね。小学校低学年の時は其が出来なかった。他の子の机とか持ち物とかにも触れることが出来なくてちょっと不便な事もあったな。誰に対してもそうだったから、その子を嫌っていたとか苦手に思っていたとかいうわけではないのだけど。其から、他の子の名前を言ったり書いたりするのも苦手だった。普通なら親に‘今日は〇〇君と遊んだ。’とか言うのだろうけど、僕の場合はそうではなかった。遊んだことは話すけど、誰と遊んだかは話さない。国語のノートをとるときも、先生が黒板に‘〇〇さんの意見’と書いても、僕は書けなかった。意見だけを箇条書きにしてノートをとったら、‘誰の意見かも書きなさい。’と言われた。普通なら書けるのに。書けなかった。背中に虫唾が走って書けなかった。普通って何だっけ?誰かが僕の事を普通だと言ったけど、これでも普通の子だった?僕には分からない。