唯一変わらなかったのはハインリヒだった。ハインリヒは不安そうにしている僕を慰めてくれた。他愛ない言葉で僕を癒してくれた。ハインリヒのおかげで僕は不安になりすぎた時に起こる耳鳴りもなかった。ハインリヒはいつだって笑顔だった。優しい、温かい笑顔に僕は救われたのだ。