「源氏には沢山の女がいるであろう?

朱音くらい、いなくなっても、

選ぶ女はいる」

・・・

そこを言うな、帝め。

・・・

「確かに言い寄ってくる女はたくさんいます。

しかし、

私はその女たちとは、

生涯共に生きる事はない。

生きるとすれば、…朱音。

この女だけです」



…ドキッ。


これは、私を助ける為の言葉。


本気のはずはない。


それでも、


私の心をときめかすのには、


十分すぎた。