「それはできぬ相談です」

・・・

流石、源氏の君。

・・・

「この帝に、たてをつくのか?」


「・・・」


また、こんなところで権力を使う気?!

・・・

「朱音はこの国の者ではございません。

帝様は、この国の長。

こんなどこの馬の骨ともわからぬ女を

傍に置いても、何の得にもなりえませぬ」


・・・

助ける為だろうけど、

ちょっと傷つく言い方だなあ。

・・・

「それでも構わぬ。

正妃でなくとも、側室でもいいのだ」


・・・おいおい。

止めてよそんな中途半端。

・・・

「朱音はいずれ、

私の正妃にする予定。

側室なんてとんでもない」

・・・

光様、頑張って。